よくナカジ君のことを、何を考えているかわからない、変なやつだ、という人がいるけれど、本当はとても面白い人なんです、ナカジ君って。

「俺がマフラーを首に巻いている理由は何だと思う?」
「さあ、寒いからじゃあないかしら」
「まあ、所詮一般論はそんなものだろうな。しかし、俺は違う。俗世に蔓延るクズどもの思想と同一な訳がない。
いつでも自ら命を絶てるようにするためだ。他人の手に掛けられて死ぬなど最高にマヌケな行いだと思わないか。なあ、宮永君。
俺はそんなマネはしない。その前に自分で自分の首を思い切り絞めて死ぬ。そのためのマフラーだ」
「そう。ナカジ君がそれでいいならそれでいいと思うわ。ただ、私はそういう考え方をする人は嫌い。
いいのよ、ナカジ君はそんな人だと知っていたから」

調子こいてるナカジ君は、どことなくスッキリジュースを飲み干した後の江○徹に似ていて、ぶっちゃけそこはかとなく気持ち悪くなります。

「いや、ちょっと待て宮永君。そんな風にあからさまに距離をとるな。ショックなんだ。ていうか凹むから。あっ、いやホントやめて・・・、いやうん、頼む」

十数秒迷いましたが、かわいそうなので元の距離に戻ってあげました。

「ナカジ君、夏はマフラーを巻いていたっけ?」
「・・・まあ、巻いていないが。宮永君、わかるだろう、君なら。俺は君のために冗談を言ってやっただけだ」
「冗談は構わないけれど、私の場合笑えない冗談は反吐が出るほど嫌いだわ。ナカジ君がそれでいいのなら別にそれでいいのだけど」
「だからそうやって距離を・・・!!・・・あ、ホント勘弁。頼むから頼むから。えっいやその、ホントごめんなさい。許して下さい。調子乗りすぎました。ごめんなさい、」

ナカジ君はとっても面白い人です。






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